140字拾い【みかきよ】【#加州清光受け週末パーティ】

#加州清光受け週末パーティ 【お題:おちる】 【CP:みかきよ】
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#加州清光受け週末パーティ【お題:おちる】【CP:みかきよ】

しくったな、とほし惑星かいな重力に囚われながら思う。
油断があったわけではない。
けれど、部隊を分断され一人森に追い込まれた。
ひどく悪い足元と視界に苦しめられながらも、逃げるふりをして追いかけてきた敵を一体ずつ確実に仕留めていく。
できることは全てやって、絶対に諦めたくはなくて、必死だった。

どうしても帰りたい理由があった。
帰りたい理由になるひとがいた。

それでも多勢に無勢で、どうしようもなく崖際に追い込まれてしまった。
背水の陣、と覚悟を決め先手必勝とばかりにグッと踏み込むと、足の下の地面が崩れ体が空に投げ出された。
仰のいた眼が、空に浮かぶ真昼の月を捉える。
月を浮かべるあの瞳を思い出して離れ難くなり、目を細めて手を伸ばす。
と、その何も捉えることのないはずの、意味なく伸ばされただけだったはずの手が掴まれた。
月、が。
届かない天井にあるはずの月が下ってきて、加州の手を掴んでいた。
「どうして」
問いたいはずの言葉は喉で潰れて出てこない。
そのまま庇うように抱き込まれて、息を飲む。
違う、と、自分だけ助けられるのは嫌だ、と強い拘束から無理やり抜け出して、けして離れないようにしがみついた。
見開かれた瞳に切なさと愛しさが去来して、その瞳を覗き込んでしっかり焼き付けた。

「墜落」

多分このあと特にひとやまもふたやまもなく助かります。

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